newoharamu

よい休息が人生に与える影響を追跡する(旧: 復縁するまで書く日記)

5日目

あまりよく眠れなかった。朝方は浅い眠りで苦しかった。心理的な影響か、それとも昨日寝る前に食べた油モノの消化が良くなかったのか、まだ分からない。

そのようなもので、六時に起きるつもりが八時くらいに床を出ることになった。

スケジュールとして朝に自由時間を設定したのは良い判断だった。寝覚めが悪い場合でも自由時間が減る程度で済むことが分かった。

最大心拍数の 75%の 運動を 30 分以上続けることは、ADHD のような特性を持つ自分にとって悪い特性への抑止に効果的であると読んだ。75% といえば私の場合は 140BPM だ。活動量計は持っていないが、電子音楽を好んで聴いているので胸に手を当てたら音楽と突き合わせてどれくらいの強度か分かる。まったり走るのではなく、ぎりぎりつらいくらいのペースである。

起きてからはスケジュール通り、十時から走り、いつもと全く同じルートをなぞった。明日も明後日も、ずっと同じにするつもりだ。

以降もすべてスケジュール通り生活した。昨日と同じカフェで読書をしながらランチを過ごし、一時間の散歩に出かけ、一時間の昼寝を取り、家事をして、ジムに行った。

やや疲れており、料理をする元気がないことに気づいたので安い外食にした。

帰ってからまた本を読んだ。

健康体に近づいたせいか性欲が抑えられず、自慰をしてしまったのが今日の唯一の減点対象だ。


まだ、ふとしたときに彼女を思い出し、胸が痛くなる。でも、次の運動や散歩できっと消えると信じ耐えた。

前回紹介した本「よい休息」と思考の熟成および運動で今の自分は構成されている。

昔、躍起になって意識の高い勉強会や懇親会に行っていた自分とは全く異なり、頭の中の雑音が少ない一日だった。強い刺激がなくてもこんなに充実が得られるとは思わなかった。むしろ、自分の骨太な精神に対する自信の表れが、思考の静寂なのだと今は感じられる。まず、この自分を大切にして、一か月過ごし前頭葉の成長を待ちたい。以前の自分ではたどり着けなかった高度な洞察や作品の制作ができるかもしれない。


私が別れを引き留めようと釈明あるいは問答をしようとすると、彼女は「私になんの利点がある?」としきりに言っていた。

彼女に与えられる利点とは何か。

今日考えていたのは、彼女の独特な価値観やライフスタイルを一番理解し実践できるのは自分であるから、生涯のパートナーとしてそれを高めあいたいということだ。

実のところ、私の存在は彼女の一様で平静な世界を壊すようなものだった。彼女が私をそばにおく利点は無かった。

彼女の世界観は、恣意的な価値観を嫌い極度に客観的なものである。生も死も意味はない。我々の意識は宇宙というプラットフォームにたゆたう靄か、それほどの価値もない何かだ。

その世界の中で人間が作り出した芸術を鑑賞することが楽しみなのだそうだ。

また、「よい休息」に現れる偉大な研究者や芸術家のように、休息と運動と緻密な自己管理によってストイックな静寂のある生き方を志向している。

彼女のそんな一様な世界観やライフスタイルは、私にとってむしろ刺激的で興奮していた。私はことあるごとに短期的な欲望で長期的な価値を冒してきたから、彼女の持つ文化は憧れだったのだ。

私は感受性が人より強いようで、習慣を人に合わせることに苦はない。今は本から彼女を追っている段階だが、もし同じ位置に立てたら彼女の生涯の価値観を守り高められるパートナーとして利点があると言える。

60点(自慰をしたため)